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値上げのお知らせ、ホームページにどう書くか

値上げは、経営者にとって一番言い出しにくいお知らせのひとつです。書かないまま当日を迎えると、レジ前で気まずい思いをするのはお客さまと自分の両方になります。

「値上げ」と書かなくても、伝わる

お知らせの見出しに「値上げのお知らせ」と大きく書く必要はありません。「価格改定のお願い」「メニュー価格見直しについて」くらいの言い方でも、内容を読めば同じことは伝わります。言葉が強いと身構えられ、内容が同じでも印象が硬くなります。

文章の組み立ては、結論を先に書いて理由を添える順番がいちばん読みやすいです。「◯月◯日より、一部メニューの価格を改定いたします」を最初の一文に置き、そのあとに理由と対象商品を続けます。謝罪の言葉から入ると、かえって身構えさせてしまうことがあります。

出すタイミングは、当日ではなく数日前

値上げの告知は、実施日の1〜2週間前に出すのが目安です。直前すぎると「急に」という印象になり、早すぎると駆け込み需要への対応で現場が忙しくなります。常連さんが月に1回くらいのペースで来るお店なら、2週間は見ておくと行き違いが少なくて済みます。

出す場所はホームページのお知らせ欄だけでなく、LINEやSNSにも同じ内容を載せます。ホームページは見に来てくれた人にしか届きませんが、LINEは向こうから届きます。両方に出しておくと「知らなかった」という声を減らせます。

店内の掲示も忘れずに。ホームページを見ない常連さんは一定数います。レジ横やメニュー表の近くに一枚貼っておくだけで、来店時の驚きを防げます。

理由は、一言添えるだけでいい

「原材料価格の高騰により」「仕入れ価格の上昇に伴い」といった一言があるだけで、受け取り方はだいぶ変わります。理由を書かない値上げは「儲けたいだけ」に見えやすく、書きすぎる値上げは言い訳がましく見えます。ちょうどいいのは一文です。

数字を細かく出す必要はありません。「原価が◯%上がったため」のような具体的な数字は、裏付けを求められたときに答えられないなら書かないほうが安全です。多くのお店は「上がっているので」で十分伝わっています。

値上げ幅そのものより、「これまでと変わらない品質を保つため」という一言のほうが、実は納得感につながります。値段の話だけで終わらせず、お店として大事にしていることを一行添えると、お知らせ全体の印象が柔らかくなります。

常連さんには、先にひと声かけておく

ホームページやLINEでの告知とは別に、よく来る常連さんには対面やメッセージで一言伝えておくと、その場の気まずさを避けられます。「来月から少し値段を見直すので」くらいの軽さで十分です。

聞かれたときに、店主本人がその場でうまく説明できることのほうが、文章の出来より効きます。告知文を書いたら、来店時に聞かれたらどう答えるかを一度自分の言葉で言ってみると、当日困りません。

この記事のまとめ

  • 見出しは「値上げ」と強く書かなくていい。結論を先に、理由はあとに
  • 告知は実施日の1〜2週間前に、ホームページ・LINE・店内掲示の3か所へ
  • 理由は一言だけ添える。数字は答えられる範囲だけにする

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