無料で作るホームページは、どこまでできるのか
このサイト自体が、サーバー代0円で動いています。作り話ではなく、今この文章が表示されているのがその証拠です。ただ「無料で全部できる」とは書きません。どこまでできて、どこから先はお金を払ったほうがいいのかを、正直に分けて書きます。
まず、無料の範囲で動いているもの
このサイトの置き場所は、Cloudflare Pagesというサービスの無料枠です。ページが13枚、記事が19本入っていて、毎週増えています。それでも月額はかかっていません。
記事の下書きと承認の管理、公開したときの通知も、それぞれ無料の範囲で回しています。かかっているのは、文章と画像を作る手間と、AIの利用料だけです。
「無料のサーバーは遅い」「すぐ落ちる」という印象があるかもしれませんが、今のものはそうではありません。世界中に配信の拠点があるサービスなので、表示の速さでいえば、安い有料サーバーより速いことも珍しくありません。
無料枠の上限は、思っているより遠い
公式に書かれている上限を挙げます。サイトの更新(ビルド)は月に500回まで。1つのサイトに置けるファイルは2万個まで。1ファイルの上限は25MiBまで。
小さなお店やひとりの事業なら、まず届きません。毎日1回更新しても月30回です。写真を数百枚載せても2万ファイルには遠い。動画を直接置くのは無理ですが、それはYouTubeに置けば済む話です。
そして、見られた回数や通信量についての上限は、この無料プランの説明に書かれていません。つまり「アクセスが増えたら急に課金される」という心配を、ひとまずしなくていいということです。テレビで紹介されて一気に人が来ても、止まらずに耐えます。
それでも、独自ドメインは取ったほうがいい
ここからが正直な話です。無料で使えるURLは、サービス名が入った長いものになります(このサイトも今はそうです)。そのままでも表示はされますし、検索にも出ます。ただ、3つ困ることがあります。
ひとつ、メールアドレスが作れません。お店の名前が入ったメールアドレス(info@◯◯.com のような形)は、独自ドメインがないと持てません。問い合わせのやり取りで、フリーメールと自分のドメインでは、相手の受け取り方が変わります。
ふたつ、名刺やチラシに載せたときです。長くて意味のわからないURLは、口頭で伝えることもできません。「◯◯で検索してください」で済ませるにしても、名刺に短い住所が1行あるかどうかで、印象は変わります。
みっつ、あとから変えるのに手間がかかります。次の項目で詳しく書きます。
あとからURLを変えると、何が起きるか
これは実際にやったので、具体的に書けます。このサイトも一度、URLを変えました。
古いURLから新しいURLへ、自動で転送する設定(301リダイレクト)を入れます。これで訪問者は迷いません。ただ、Googleが「引っ越したのだな」と理解して、検索結果の評価を新しい側へ移すまでには時間がかかります。数日から、場合によっては数週間です。
あわせて、Googleに登録している情報も入れ直しになります。所有権の確認、サイトの一覧表(サイトマップ)の再送信、各ページの登録申請。どれも難しくはありませんが、確実に手間です。
結論を言うと、あとから変えるより、最初に取ったほうが安いということです。ドメイン代は年に千数百円から。この手間と天秤にかけたら、先に取っておくほうが合理的だと思います。
では、自分で作るか、頼むか
無料の道具が揃っている以上、自分で作るのは現実的な選択肢です。時間が取れて、調べるのが苦でない人なら、止める理由はありません。
分かれ目は、たぶんここです。作ったあと、直し続けられるかどうか。 ホームページが役に立たなくなるのは、デザインが古いからではなく、情報が古いままだからです。営業時間が去年のままのページは、ないほうがましなこともあります。
自分で作って自分で直せるなら、それがいちばん強い。作ることはできても直す時間がないなら、作る人ではなく「続けてくれる人」を探したほうがいい。そういう分け方をすると、判断しやすいと思います。
どちらを選ぶにしても、サーバー代に毎月数千円を払う必要は、今はもうありません。そこだけは知っておいて損がないところです。
この記事のまとめ
- サーバー代0円は実現できる。このサイト自体がその構成で動いている
- 無料枠の上限は月500回の更新・2万ファイルまで。小さな事業ならまず届かない
- 独自ドメインは取ったほうがいい。メールアドレスと、あとから変える手間のため
- 分かれ目は「作れるか」ではなく「作ったあと直し続けられるか」